駐車場までWi-Fiが弱い|無線防犯カメラを買っても大丈夫?有線・4Gにする境界

駐車場に防犯カメラを付けたい。

スマホを持って駐車場まで行くと、自宅のWi-Fiには一応つながる。でもアンテナ表示は1本だったり、場所によって切れたりする。

この状態でWi-Fi防犯カメラを買って大丈夫なのでしょうか。

結論からいうと、「Wi-Fiが一応届く」だけでは購入判断として足りません。

ただし、Wi-Fiが弱いからといって、すぐ有線カメラや4Gカメラにする必要もありません。

先に確認したいのは、

Wi-Fiが切れたとき、何が止まると困るのか

です。

カメラ本体のmicroSDカードへ録画する機種なら、インターネット接続が切れても録画そのものは続く製品があります。一方、スマホへの通知や外出先からのライブ映像確認は通信がなければ使えません。

つまり、

「後から録画を確認できればいい」

のか、

「駐車場に人が入ったら、その場ですぐ通知が欲しい」

のかで、必要なWi-Fiの安定性は変わります。

この記事では、駐車場のWi-Fiが弱い家で、Wi-Fiカメラをそのまま使う、中継器を入れる、有線LAN・PoEにする、4G/LTEカメラにする境界を整理します。

結論|「Wi-Fiが弱いか」ではなく「通信が落ちても困らないか」で決める

最初に大きく分けると、こうなります。

駐車場の状況選びやすい方法
カメラ設置地点でもWi-Fiが安定しているWi-Fiカメラ
Wi-Fiは弱いが、途中に中継器を置ける場所があるWi-Fi+中継器・メッシュ
長期設置で録画の安定性を最優先したい有線LAN・PoE
建物から離れ、Wi-FiもLANも現実的に届かない4G/LTE
通知は不要で、現地録画を後から確認できればいいローカル録画型も候補
車上荒らしなどを検知したらすぐスマホで確認したい通信の安定性を優先

一番避けたいのは、

「スマホではWi-Fiマークが出たから大丈夫だろう」

だけでカメラを買うことです。

防犯カメラは、ネット検索を数分する端末ではありません。

毎日同じ場所に置き、人や車を検知し、必要なときに通知し、映像を送る機器です。

「一度つながった」より、その場所で安定してつながり続けるかを見ます。

Wi-Fiが切れたら、録画まで止まるとは限らない

ここは、防犯カメラを選ぶときに意外と重要です。

たとえばTP-LinkのTapoカメラでは、初期設定後にWi-Fi接続がなくなった場合でも、対応するmicroSDカードへの録画は継続します。

一方、Wi-Fiがない状態ではライブ映像や通知などの機能は利用できません。メーカーもオフラインでの運用自体は推奨していません。

つまり、

通信が切れる=録画映像が一切残らない

とは限りません。

ただし、これは製品によります。

クラウド側へ映像を保存する方式なら、インターネットへ送れない時間帯の扱いを確認する必要があります。

そのため、防犯カメラを買う前に、

録画はどこへ保存されるのか

を見てください。

microSDなどカメラ側なのか。

家の中のレコーダーなのか。

クラウドなのか。

ここで、Wi-Fiに求める安定性が変わります。

「証拠が残ればいい」と「今すぐ知りたい」は別

たとえば、目的が、

「夜中に車へ傷を付けられたら、翌朝映像を確認したい」

なのであれば、カメラ本体に映像が残っていれば目的を果たせる可能性があります。

一方、

「夜中に駐車場へ人が入ったらスマホへ通知して、その場でライブ映像を確認したい」

なら話が違います。

録画だけ続いても、通信が切れて通知が届かなければ困ります。

同じ駐車場防犯でも、

証拠保存が目的なのか
リアルタイム監視が目的なのか

で、Wi-Fiの許容範囲が変わります。

リアルタイム性を重視するほど、

Wi-Fiを改善する
有線化する
4Gへ切り替える

意味が大きくなります。

Wi-Fiのアンテナ本数より、カメラ自身のRSSIを見る

スマホのWi-Fiアンテナが1本だから、防犯カメラも必ず不安定になるとは限りません。

逆に、スマホで普通にネットが見られるからカメラも大丈夫、とも限りません。

端末によってアンテナや受信性能が違うからです。

カメラを設置したら、可能であればカメラ自身が受信しているWi-Fi信号強度を確認します。

TP-LinkではTapoデバイスについて、アプリからRSSIを確認でき、目安を次のように案内しています。

  • -50dBmより強い:強い
  • -70~-50dBm:良好~平均
  • -70dBm未満:弱い

また、-70dBm未満では無線切断が頻繁に発生する可能性があるとしています。

これは全メーカー共通の合否基準ではありません。

アンテナ性能、通信方式、周囲の電波、壁などによって結果は変わります。

ただ、

実際の設置場所で-70dBmを下回っているなら、「つながっているからそのままでいい」と判断するより通信環境を改善する

一つの目安にはできます。

Wi-Fiカメラのままでよい境界

駐車場まで多少距離があっても、

実際の設置場所でカメラが安定してオンラインになる
ライブ映像がすぐ開く
検知通知が安定して届く
録画映像を問題なく再生できる

のであれば、Wi-Fiカメラを避ける必要はありません。

特に、すでに屋外コンセントがあり、自宅からそれほど離れておらず、外壁越しでも十分な電波を取れる場所なら、Wi-Fiは設置しやすい方法です。

ただし、購入してすぐ壁へ固定するのではなく、予定位置へ仮置きしてから確認する方が安全です。

TP-Linkも屋外カメラの設置前に、実際の取り付け位置でWi-Fi信号を確認することを案内しています。

昼間につながっただけで終わらせず、

シャッターを閉めた状態
車を駐車した状態
夜間
家の窓や雨戸を閉めた状態

でも確認しておくと、実際の使用環境に近づきます。

金属製シャッターや車、外壁などがルーターとカメラの間に入ると、設置時とは電波状況が変わることがあるためです。

2.4GHzと5GHzの両方に対応しているなら、距離がある場所では2.4GHzも試す

最近は2.4GHzと5GHzの両方へ対応する防犯カメラもあります。

5GHzは高速通信が可能な一方、一般に2.4GHzよりカバー範囲が狭くなります。

TP-Linkの現行4G/Wi-Fiカメラでも、5GHzについて「電波の届く距離が短い代わりに高速」、2.4GHzを広範囲向けとして案内しています。

そのため、

家の中では5GHzで問題ない
しかし駐車場では不安定

なら、機種が対応している場合は2.4GHzでも確認します。

ただし、

2.4GHzに変えれば必ず解決する

わけではありません。

周囲のWi-Fi利用が多く混雑している場所では、別の問題も起こります。

最終判断は、実際の設置地点で行います。

Wi-Fiが弱いなら、いきなり有線化する前に中継器を検討できる

カメラを置きたい場所ではWi-Fiが弱い。

でも、自宅と駐車場の途中までは十分届いている。

この場合、中継器やメッシュWi-Fiで改善できる可能性があります。

ただし、勘違いしやすい点があります。

Wi-Fiがほとんど届いていない駐車場へ中継器を置いても、強い電波にはなりません。

中継器自身が、まずルーターから十分な電波を受信する必要があります。

TP-Linkも、中継器はルーターとWi-Fiが届かない場所との中間地点を目安に設置し、中継器自体はルーターの無線範囲内に置くよう案内しています。

中継器で解決しやすい家

たとえば、

室内ルーター

窓際まではWi-Fiが強い

玄関外ではまだつながる

駐車場で弱くなる

という家です。

窓際や玄関付近など、まだ親ルーターの電波を十分受けられる位置へ中継器を置き、そこから駐車場へ飛ばせる可能性があります。

反対に、

家と駐車場の間に厚い壁がある
金属製ガレージがある
かなり離れている
中継器を置ける途中地点がない

なら、中継器を何台も足すより、有線や屋外アクセスポイントを検討した方が安定しやすくなります。

TP-Linkも、障害物を避けられない、またはルーターとの距離が長すぎる場合には、LANケーブルを敷設してアクセスポイントとして使う方法を案内しています。

有線LAN・PoEへ切り替える境界は「映像を落としたくないか」

Wi-Fiを改善すれば使えそう。

それでも有線を選ぶ意味があります。

特に、

毎日24時間使う
長期間同じ場所に固定する
車上荒らしや盗難時の証拠を確実に残したい
複数台のカメラを設置する
Wi-Fi切断を何度も経験している

という場合です。

有線LANなら、カメラからルーターやレコーダーまでをケーブルで接続するため、カメラとルーター間の無線状態には左右されません。

さらにPoE対応カメラなら、対応機器を使うことでLANケーブル1本で通信と給電の両方を行えます。

ReolinkのPoEカメラも、1本のネットワークケーブルで映像通信と給電を行う方式として案内しています。

同社のPoEシステムでは、標準CAT5eケーブルを使った特定条件下のテスト値として最大100mのケーブル長を案内しています。製品ごとの仕様確認は必要ですが、家から少し離れた駐車場でも配線ルートを作れるなら、有線は十分候補になります。

「有線カメラ」と「PoEカメラ」は同じではない

ここも購入時に確認したいところです。

商品に「有線LAN対応」と書かれていても、LANケーブルから電源まで取れるとは限りません。

たとえばTP-LinkのTC65は、

Wi-Fi
または有線LAN

で通信できますが、電源には別途DC電源アダプターを使用します。

つまり、

有線LAN=通信だけ有線

のカメラもあります。

一方、PoEなら、対応するカメラ・PoEスイッチ・NVR等の組み合わせで通信と給電をLANケーブルへまとめられます。

駐車場にコンセントがない場合は、この違いが大きくなります。

4Gカメラへ切り替えるのは「Wi-Fiが弱いから」ではなく「家のネットワークを延ばしにくいから」

Wi-Fiが弱ければ4G。

と考えたくなりますが、4Gは有線より安定する上位方式というわけではありません。

4Gカメラは、

自宅のWi-FiやLANを駐車場まで延ばさなくても、携帯電話回線で直接インターネットにつなげる

方法です。

向いているのは、

母屋から離れたガレージ
月極駐車場
別敷地の駐車場
畑や資材置き場
LAN工事が現実的でない場所

などです。

現在は日本向けにもWi-Fiと4G LTEを切り替えて使える屋外カメラが販売されています。

たとえばTapo C665G KITでは、Wi-Fiが利用できない場合に4Gへ切り替える仕組みを備えています。4G利用には別途SIM契約が必要です。

4Gを選ぶ前に見るのは月額より「どれだけ映像を見るか」

4Gでは通信量が発生します。

そして通信量は、カメラを何時間見るかによって大きく変わります。

Tapo C665G KITのメーカー試算では、

1日100秒のライブ視聴
1日250件のイベント検知

という利用条件なら、4K設定でも月約1GBとされています。

一方、4Kでライブ映像を1時間視聴すると、クラウドストレージを使用しない場合でも約653MBという試算です。

つまり、

検知時だけ確認する

のと、

何時間もライブ映像を見る

のでは、必要な通信容量がまったく違います。

4Gカメラは、

Wi-Fiがない場所でも使える代わりに、通信量を意識するカメラ

と考えた方が分かりやすいでしょう。

また、携帯電話回線自体が弱い駐車場では4Gにしても解決しません。

購入前に利用予定キャリアの電波状況も確認します。

実は「通信」より先に電源で方式が決まることもある

「無線防犯カメラ」という名称を見ると、ケーブルが何もいらないように感じます。

しかし、

Wi-Fi接続=電源も無線

ではありません。

Wi-Fiで通信するカメラでも、コンセントから常時給電する製品があります。

そのため駐車場では、

  1. 電源が取れるか
  2. 通信が届くか

を別々に考えます。

たとえば、

電源あり+Wi-Fi安定
→ Wi-Fiカメラ

電源あり+Wi-Fi不安定+LANを引ける
→ 有線LAN

電源なし+LANルートを作れる
→ PoE

電源なし+LANもWi-Fiも難しい
→ バッテリー・ソーラー+4Gなど

というように、電源条件だけで候補がかなり変わります。

Wi-Fiカメラを買う前に、設置場所でここまで試す

駐車場用カメラでは、スペック表に書かれた「Wi-Fi対応」だけでは判断できません。

実際の場所で確認します。

まずスマホをカメラ予定位置へ持っていきます。

Wi-Fiへ接続し、

ライブ動画など通信量のある操作が安定してできるかを確認します。

可能なら購入候補のカメラを固定する前に仮設置し、カメラ自身のRSSIも確認します。

その状態で、

シャッターや雨戸を閉める
実際に車を駐車する
夜にも確認する
検知通知を発生させる
外出先のモバイル回線からライブ映像を開く

ところまで試します。

「カメラがオンラインになった」だけではなく、「自分が使いたい機能が安定して動いた」まで確認する。

これがWi-Fiのまま使えるかを判断する一番確実な方法です。

駐車場のWi-Fiが弱いときの判断順

迷ったら、次の順番で考えます。

まず、

カメラ設置位置で通信は安定するか。

安定するならWi-Fiで構いません。

不安定なら、

家と駐車場の途中に、中継器を置ける“まだ電波が強い場所”があるか。

あれば中継器・メッシュを試せます。

なければ、

LANケーブルを駐車場まで引けるか。

引けて長期的に監視するなら、有線LAN・PoEが有力です。

LAN工事が現実的でなければ、

携帯電話の4G電波は安定しているか。

安定していて通信費を許容できるなら4Gカメラが候補になります。

この順番なら、

「Wi-Fiが弱いから、高い4Gカメラを買った」

「中継器を買ったのに中継器自体がWi-Fiを受信できなかった」

「Wi-Fiカメラを付けたが、大事な通知だけ頻繁に遅れる」

といったズレを減らせます。

まとめ|-70dBm前後を一つの警戒線にして、「何が止まると困るか」で決める

駐車場までWi-Fiが弱くても、すぐにWi-Fi防犯カメラを候補から外す必要はありません。

実際の設置場所で安定して接続し、必要な録画・通知・ライブ映像が使えるなら、そのままWi-Fiで十分な場合があります。

一方、Tapoの公式目安ではRSSIが-70dBm未満になると弱い信号とされ、頻繁な切断が起こり得ます。

このあたりまで弱いなら、

中継器
メッシュ・屋外アクセスポイント
有線LAN・PoE
4G/LTE

まで比較した方がよいでしょう。

そして、最終的な境界は数字だけではありません。

Wi-Fiが切れたとき、録画が残っていればいいのか。
それとも、その瞬間に通知とライブ映像まで使えなければ困るのか。

後者になるほど、通信の安定性にお金や配線工事をかける意味が大きくなります。

防犯カメラは「普段映るか」より、必要な瞬間に何が残り、何が届くかで選びます。

出典

TP-Link|TapoカメラのWi-Fi接続の強度を確認するには
TapoカメラのWi-Fi接続の強度を確認するには

TP-Link|Tapoカメラに関するよくある質問
Tapoカメラに関するよくある質問

TP-Link|Tapoカメラの最適設置方法
Tapoカメラの最適設置方法

TP-Link|中継器の最適な設置場所の探し方
中継器の最適な設置場所の探し方

TP-Link|中継器を設置しても思うように範囲を拡張できない場合は
中継器を設置しても思うように範囲を拡張できない場合は

TP-Link|Tapo C665G KIT
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TP-Link|TC65 屋外セキュリティWi-Fiカメラ
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